結構ヤバイところまで来てますよ
身近なところで、インフルエンザに罹患した人の話を耳にするようになりました。
大阪市ではインフルエンザの流行状況を発表していますが、きょう発表されたデータをみると、流行発生注意報の基準値をはるかに超え、流行発生警報の寸前まで来ているということがわかります。
流行発生注意報とは、4週間以内に大きな流行が発生する可能性がある状態であり、要するにインフルエンザ流行の一歩手前。もしくは流行したあとの場合は、いまだ流行し続ける可能性がある状況のことです。
一方の流行警報とは、大きな流行の発生・継続が疑われる段階。多くの人に感染の危険が来ている状況です。
定点医療機関からの総患者報告数を定点医療機関数で割った数を「定点あたり数」といい、その数が10以上だと注意報、30以上だと警報という仕組み。
さらに詳しく書くと、注意報の基準値は、警報発生前の 4週間に注意報が出る確率を約60~70%、警報が発生しない期間に注意報が出ない確率 を約95~98%、注意報が出た場合にその後4週間以内に警報が出る確率(注意報の的中率)を約20~30%になるように定められています。
そして大阪市の「定点あたり数」は現時点で29.16。極めて警報レベル(30以上)に近い数値になっています。
特にヤバイ地域
さらに細かく見ていくと、市北部が28.05、市西部が76.40、市東部が9.68,市南部19.23、となっています。
市西部の数値の高さが目を引きますね。
市西部とは、福島区・此花区・西区・港区・大正区・西淀川区のことで、この地域は警報レベルの状況といえるでしょう。
大阪メトロでいえば、中央線と長堀鶴見緑地線の西側、千日前線の北側がかなり危ないことになります。
電車に乗ったら手を清潔に
過去記事の「【予防法】風邪は電車でうつる」でも書きましたが、家族ごと健康な人が風邪やインフルエンザを外からもらってくる可能性が高いのが電車内です。
飛沫感染の恐ろしさは当然ですが、手を介する接触感染は強敵です。
一般的な人が一時間あたりに顔に触れる回数の平均は20回を超えるそうです。
つまり常に手を清潔にしなければ、口の周り、目の周り、鼻の周りにウイルスの付着した手を持って行くことで感染を許す可能性はとても高いのです。
これはマスクだけでは防ぎきれません。
そこで、大阪メトロチャンネルでは乗車後の手洗いを勧めています。
電車に乗ったら、手を洗いましょう!
当たり前のことのようで難しい。難しいがおそらく効果がある。それが手洗いです。
もちろん、感染リスクを0%にすることはどのような予防法にもできません。
それでも、やらないよりはやったほうがいいのは間違いないと思います。
インフルかな? と思ったら無理しない
過去記事「電車でマスクする人、しない人」で詳しく書きましたが、マスクには予防効果は期待できません。
予防効果が期待できるマスクとは防毒マスクのような完璧なもので、通常の呼吸でさえ数十分装着することは困難といわれています。
マスクは病気にかかってしまった人が、周りに対してせめて飛沫感染だけは軽減できるようにするためのものです。
電車に乗る人で、もし咳が出るなら、マスクは必須です。
「インフルエンザの疑いがある人がマスクもせずに車内で咳き込む」という事態は、周りの人に与える影響の大きさを考えると、あってはならないことです。
電車での移動がどうしてもさけられないなら「マスクを装着して乗車」。
でも、できることなら「無理せず自宅でじっくりと静養」したほうがいいでしょう。
まとめ
大阪市にここまで流行の兆しが見えているとなると、いつどこでインフルエンザをもらってこないともかぎりません。そして電車は感染の危険地帯です。
少しでも咳がでるならマスク。
下車したら手洗い。
感染率を下げるために、できることを確実にやっていきたいと思います。