動画500投稿突破してました。
さて、Osaka Metro Channel としての活動も3年を越して、気づけば YouTube にアップした動画数もついに500を超えていました。別に500投稿をめざしていたわけではなく、ただひたすら、愚直に、動画をあげ続けていたら、500を超えていたというだけのことです(2019年現在では600本を越えています)。
500投稿といっても、最初から撮影がうまくいっていたわけでも、編集が今ほどできたわけでもありません。見るに耐えないゴミのような動画ばかりです。実際、初期に撮った動画のほとんどは、再生回数が数十回のまま完全に止まっています。
では、なぜ私は、そのようなゴミ動画を一生懸命に撮りはじめたのでしょうか。
動画を撮りはじめたきっかけ
実は、電車が映っている動画ならなんでもよかったのです。チラッとでも電車が映っている動画を手元に持っていて、どこでも、いつでも、パッと再生できれば、それでよかったのです。クオリティなど、毛ほども考えていませんでした。ようするに私は根っからの鉄道ファンだったわけではなく、「電車が映っている動画を手元に持っていたい人」だったのです。
察しのいい人ならわかるかもしれません。電車が映っている動画を手元に持っていなければならない理由は、電車好きの息子の機嫌をとるためだったのです。息子は当時、ある程度の年齢にありながら、たくさんの言葉を持たず、何かと言うと「でんちゃっ!」と叫ぶ子どもでした。保育園のお遊戯会で、なんの脈絡もなく「ポッポーッ」と言って蒸気機関車のモノマネを披露して爆笑をさらっていました。
息子は、テレビ画面などに少しでも電車が姿を見せると「でんちゃ」と指摘するような、ごくごく初期の鉄道ファンでした。鉄道に関するDVDもいくつも買いました。しかし、どこかへ出かけるとき、または食事中などの彼にとっての待ち時間に電車を見せる必要がありました。
そこで私は息子を連れてたくさんの動画を撮り始めました。朝も晩も、天気の日も天候不順の日も、あちこちにでかけました。動画は私のスマホに入っているだけだと妻と共有できないので、YouTubeにアップすることを考えました。
まさかの展開に茫然自失
こうして、私のアカウントには息子に見せるためだけの「ゴミ動画」がどんどん積み上がるようになったのです。ゴミはゴミでも私たち家族にとっては、とても重要な意味を持つ、大事な動画たちでした。
やがて、時間帯や天候に左右されにくく、安定して動画を撮影しやすい大阪市営地下鉄で撮影することが多くなっていきます。息子も大阪市営地下鉄を好むようになりました。私も徐々に動画に別の意味を持たせたい、すなわち「ほかの人にも見て欲しい」という欲が生まれるようになり、また撮影の仕方、編集の仕方にも独自性を出したくなり、私の動画の世界が変質していきました。
それと同時に、予想だにできなかった悲しい出来事がおこります。なんとあれほど電車好きだった息子が、突然、電車への興味をなくしてしまったのです。
これには衝撃を受けました。この子は、ずっとこのまま鉄道ファンの道を歩むに違いない、はては鉄道関連の職業に就職するだろう、とまで思っていたのに、こんなに早く鉄道から足を洗うとは! ああ、私はいったい何のために動画を撮り続けていたのだろうか! 茫然自失とはまさにこのことです。
ミイラ取りがミイラに
しかし、その一方で私の鉄道熱はむしろ加熱していくのです。人生とは不思議なものです。さまざまな媒体から鉄道関連の情報をえて、記事を読み、動画を鑑賞し、また実際に足を運んで、鉄道を体感していくうちに、鉄道なしの日々を過ごすことができなくなっていったのです。
そのきっかけとなった息子は、いまや私の鉄道道楽に文句こそいえ、興味関心は示してくれない。しかし、私の片足はもう引っこ抜くことができないほど、鉄道「沼」にとりこまれてしまったのです。
もともと「鉄分」は多めだった!?
ルーツをたどれば、私の父もそうとうの鉄道ファンであったりしたらしいのですが、亡くなった時に当時興味のなかった私はさまざまな物品の処分を選んでしまったので、今となってはその面影を知ることすらできません。
おそらく父は私に鉄分を注ぎ込もうとしただろうと思われるので、血液中の鉄分はもともと人より多かったのかもしれません。まさか、いまさらそれが開花するとは父も想像できなかったでしょうが。
まとめ
というわけで、父が種を植え、息子をきっかけに鉄分が開花した私は、気がつけば「にわか鉄道ファン」となっていたのです。そして、このほど Osaka Metro に第2の青春をかけることにしました。
とはいえ、これからも今までどおりの活動です。もともと日常的な普通のありふれたシーンを動画にして息子に見せるために撮影していたので、今後も特別な瞬間に血道をあげるような撮影を頑張らないようにして、私らしく、私のやり方で動画を積み上げてまいりたいと存じております。
そんな私、個人については「いまさらですが自己紹介します。」をご覧ください。
これからも、どうぞ大阪メトロチャンネルをよろしくお願いいたします。