マスクに予防効果なし?
冬場、電車に乗ると気になるのがマスクをしないで咳やくしゃみをしている人。
しかも、病気をしていない人がいくらマスクをしようとも、病原をまきちらかす人がマスクをしていなければ意味がないそうですよ。
というのも、そもそも厚生労働省は、病気の人の側が感染拡大を防ぐためにマスクをするのは効果があるとしているものの、健康な人が自分を守る手段としてマスクをすることは推奨していないそうです。
マスクで防ぐことができるとされている飛沫感染は、防毒マスクのようなものでなければ完璧に防ぐことはできません。また、そのような完璧なマスクをしたとすれば、何十分も普通に呼吸することはできないそう。
さらに、過去記事「【予防法】風邪は電車でうつる」でも紹介しましたが、電車の最大のリスクは「手」を媒介とする接触感染です。手から顔の周辺にウイルスがうつっていくことで、感染のリスクが高まります。これもマスクで完全に防ぐことはできません。
ということは、マスクについて言えば、やはり病気の人がきちんと着用することが大事のようです。
咳をするならマスクしよう
この季節、混み合う電車の中での咳の声に敏感な人も多いと思います。
もらいたくない人がどんなに頑張っても完璧にガードできない以上、咳をする人がマスクをすることは最低限のマナーでしょう。
というより、どうしてもマスクをしたくないという人は電車に乗らない方がいいと思います。
「風邪ぐらいでなんだ」と思う人もいると思いますが、一人の風邪が多くの人の風邪に拡大することの意味を考えると、そんなに軽い話ではありません。
風邪をあなどってはいけない
実際の所「風邪ぐらいじゃ休めない」はまだまだ存在する暗黙のルールかもしれませんね。
だから無理をして電車に乗るし、はってでも職場に行く。
でも、熱が出ているような状態で仕事をして、まわりの健康な人に病原をまきちらかすぐらいなら、家でおとなしくしていてもらった方がいいに決まっています。
どうしても出社してもらわなくてはならない場合があったとしても、仕事場にウイルスを保有している人がいることのリスクについては考えておくべきです。
たかが風邪、されど風邪。インフルエンザや肺炎など命に関わる場合すらあることも。
また、週に複数回透析を受けている方や高齢者の方など、風邪が命取りになる人たちも存在しているのです。
当然、病気の人にはマスクをしてもらうようにお願いしなければなりません。
まとめ
同じ職場の人どうしなら気も使えるが、電車の中の見知らぬ人には気を使えないというのは人としてあまりにもせつなすぎます。
自分の風邪が原因で、もしかしたら他人の命をおびやかしてしまうかもしれないというリスクを背負うくらいなら、少々不便だとしてもマスクはしたほうがいいです。
電車内、さらには満員電車の感染リスクは強大です。
自分が感染源にならないように、特に電車内での咳マナーには気をつけたいですね。